2023(令和5)年7月6日(木)、富山県、そして全国レベルで長年、聴覚障害の理解と差別の解消、生きる権利のために活動してこられた社会福祉法人富山県聴覚障害者協会の 小中 栄一 様を講師に迎え、「聴覚障害に応じた介護、情報のアクセスや困りごと」について学びました。
最初に「障害者の権利に関する条約」に触れられ、「障害の見方」「聞こえの障害はどうして起こるか」「オージオグラムでみると 感音性難聴の聞こえ方」「軽度・中度難聴の聞き間違い あるある」「富山県手話言語条例」、そして、長年の活動で成立した「障害者情報アクセシビリティ・コミュニケーション施策推進法」などの具体的な講義がありました。
演習では、基本的な手話について体験しました。
<学生の感想>
- 耳の聞こえにくい方と話す際に気をつけなければいけないことを学ぶことができました。静かなところで、顔が見える位置で口の動きも見えるように話すこと、身振りや筆談、手話を用いてゆっくり分かりすく話すことを意識したいと思いました
- 聴覚に障害がある方から実際に聴覚障害に関する話を聞けて、良い機会になりました。手話を教えてもらったので、聴覚障害の方に接するときにはその手話ができるように覚えておきたいと思いました。
- 手話でありがとうは日本では相撲を元にできているが、アメリカなど文化によって違うものになっていることを知り、面白いと感じ、さらに興味を持つことができた。また、ありがとうやお疲れ様などコミュニケーションの基本的な手話を知ることができてよかった。
- 今まで難聴というと、他の人よりも音が聞こえにくいというイメージだけが強くありました。授業で、難聴でも段階があり、難聴だからといって一概に聞こえにくだけではないということが分かりました。相手がどのくらいの声なら聞こえるのか、声で難しかったら筆談や手話にしてみるなど相手に合わせ、難聴のある方が聞こえないことに対して負担にならないようにすることが必要だと感じました。
- 聴覚障害に関する話で、母音が同じ言葉は区別しにくいことや口の動きが同じような言葉が区別しにくいということを学びました。支援の際は2人での会話を心がけ、集団での会話の場合は身振り、筆談、手話などを駆使して支援したいと感じました。
- 聴覚障害の人に対しての支援がこれから少しずつ進んでいけばいいと思ったし、もっといろいろな人が知って、みんなが進んで支援できればいいと思いました。聞こえない人、きこえない人、または聴こえない人で使い分けることが大切だと思いました。聴覚障害の人に向き合うことの大切さを知ることができたので、もし今後、聴覚障害の人と出会った際には、今日学んだことを活かしていきたいです。
- 聴覚障害者は、外見では聴覚障害者とわからないことからくる不便や、聞き間違いなどたくさんの不便があることを学びました。一年で習った手話でも手話に興味を持ったので、少し覚えてみたいと思いました。
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