幼児教育学科では、本学科がめざす人材像への到達に向けて、以下の学修成果を挙げ、本学の卒業要件を満たした者に、短期大学士(保育学)の学位を授与します。
幼児教育学科がめざす人材を育成するために、次の三つの柱を基本に教育課程を編成し、実施します。
1年次前期には、①子どもを理解するために必要な専門的知識を習得し、子どもの発達支援に必要な保育技術を身につけます。②また、子どもを取りまく社会状況や保育に関する制度等を把握します。③さらに、あらゆる学びをとおして、子どもを尊重することの大切さと感性の重要性を理解します。
1年次後期には、①5領域を基本とする保育内容の専門的知識を深め、保育を展開する技術を身につけます。②また、自らの保育実践をふりかえり改善につなげるPDCAサイクルを理解し、実践します。③さらに、社会におけるコミュニケーションの基本的技術と態度を確認します。
2年次前期には、①実践的な学びをとおして、子どもに対する理解を深めるとともに、応答的に保育を展開する応用力を身につけます。②模擬保育をとおして、5領域の総合展開をはかる指導方法を身につけます。③さらに、現代の保育課題について情報を収集し、考察を深める能力を身につけます。
2年次後期には、①これまでの保育に関する学びを有機的に関連づけながら、さらなる保育実践力について学びを深めます。②また、自らの保育実践を振り返り、子どもに対する深い愛情や豊かな感受性、共感性を確認し、自己課題を明確にします。③さらに、他者と協働しながら課題解決にむけて意欲的に取り組み続ける姿勢を身につけます。
各教科目の成績評価は、シラバスで示された評価方法により、学修成果別評価基準(ルーブリック)に沿って、厳正に行います。
学期毎及び累計のGPAを算出し、総合成績評価を行います。
幼児教育学科では、子どもの発達援助や保護者の子育て支援に必要な知識と技術を学ぶとともに、その基礎となる優れた感性と子どもへの深い愛情という豊かな人間性を備えた保育専門職の養成をめざしています。そのため、保育の本質から、保育の対象となる子どもや家庭、保育の内容や方法等に関する豊富なカリキュラムを提供しています。
この教育目的・教育方針に基づき、本学科では、次のような人の入学を希望します。
厚生労働省所轄の保育所等の児童福祉施設で保育職として働くために必要な資格です。保育所は両親が働いているなどのために、保育を必要とする0歳から小学校入学前までの乳幼児を対象としています。
厚生労働省「子ども・子育て支援新制度」の一環として、平成27年4月から認定こども園法改正により、幼稚園と保育所の機能が一体となった「幼保連携型認定こども園」が新しく発足しました。この「幼保連携型認定こども園」で働くためには、幼稚園教諭と保育士の両方の免許資格が必要となり、「保育教諭」と呼ばれます。このため、保育者をめざす人は、両方の免許資格を取得することが一層求められています。
福祉事務所の社会福祉主事や施設の指導員等に任用される場合に必要となる資格です。