News
専攻科食物栄養専攻では、2年次前期に「応用栄養学特別実習」を開講しています。この実習は、1年次の「栄養学特論Ⅱ」で学んだライフステージ別の栄養管理に基づき、実際に調理や献立作成、栄養教育を実施する授業です。
2022(令和4)年5月26日(木)、模擬料理教室2回目のテーマは「離乳食」です。
離乳後期(9~11か月)を迎える赤ちゃんを対象とした食事として、「忙しいお父さん、お母さんに向けた安全、時短、簡単」をテーマにした献立の調理に取り組みました。
離乳後期は、形のあるやわらかさのものを歯茎で「カミカミ」し始める時期です。舌と上あごでつぶせないものは左右に寄せて歯茎でつぶして食べるのを覚えるため、指でつぶせるくらいの固さに調理します。
今回考案した献立は、「野菜スープ」「野菜お好み焼き」「豆乳のフレンチトースト」「鯖バーグ」です。
「野菜スープ」は、調理中、周りに赤ちゃんが来ても危なくないよう、刃物や火は極力使わないように工夫し、炊飯器を使用したり、野菜はピーラーやスライサーでカットしたりしました。出来上がったスープは、野菜とスープに分け他の料理に使います。スープが余ったら、製氷機で冷凍して、後日アレンジレシピに使用可能です。
「野菜お好み焼き」では、野菜スープでやわらかくなった野菜を材料にして、薄力粉としらすをまぜて焼くだけの簡単なレシピです。
「豆乳のフレンチトースト」は、豆乳を使うことで離乳後期に大切な鉄分の補給ができることを意識しました。
「鯖バーグ」は、鯖の水煮缶を使ったレシピです。つみれにアレンジ出来ることや、サバ以外の魚でも作ることができます。
また、赤ちゃんは消化機能が未発達のため、油を摂りすぎてはいけません。そのため今回は油を使用せず、焼く際にはフライパンにクッキングシートを敷きました。この方法を取り入れることで、油の摂取を減らすだけでなく、洗い物を減らすこともできます。
離乳後期は自分で食べたいという気持ちが育ってくる時期のため、手づかみ食べができるような大きさで作りました。
■応用栄養学実習 授業紹介一覧
最近の投稿