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専攻科食物栄養専攻では、2年次前期に「応用栄養学特別実習」を開講しています。この実習は、1年次の「栄養学特論Ⅱ」で学んだライフステージ別の栄養管理に基づき、実際に調理や献立作成、栄養教育を実施する授業で、十分な感染対策を講じた上で模擬料理教室を実施します。
2022(令和4)年5月19日(木)、模擬料理教室1回目のテーマは「災害時栄養」です。
災害初期の小規模避難所での食事対応を想定し、「パッククッキング」をテーマに実施しました。メニューは、「サバトマトパスタ」「切り干し大根とコーンのサラダ」「蒸しパン」です。
パッククッキングとは、耐熱性のポリ袋に食材を入れ、袋のまま鍋で湯煎する調理方法です。工程がシンプルで調理が簡単な上、袋ごとに違う料理を一度に作れるので、時短テクニックとして普段からも役立ちます。また、加熱に使った水が汚れないので再利用ができる、袋に入れたまま食器によそえば食器を汚さずに食べることができるなどのメリットがあります。この調理方法は農林水産省でも推奨されています。
「サバトマトパスタ」では、パスタは茹で時間5分のものを使用しました。パッククッキングではパスタに表記されている約2倍の加熱時間がかかるため茹で時間が短めのパスタを使用しました。また、サバの水煮缶を使うことで食感も柔らかく、骨を気にせず食べることができ、栄養価も高くなります。
「切り干し大根とコーンのサラダ」では、ツナ缶を使用しました。ツナ缶はオイルありのものを使用することで、味付けをあまりする必要がなく、塩分も抑えることができます。また、ポリ袋に材料を全て入れ、混ぜ合わせるだけなので簡単に作ることができます。
「蒸しパン」では、野菜ジュースを使用しました。野菜ジュースを加えることでビタミンを手軽に摂取することができます。野菜ジュースの代わりに豆乳や紅茶に味を変更したり、レーズンや粒コーンを付け加えたりするのもオススメです。
学生や先生からは、「災害食なのにこんなにおいしんだ!」「パッククッキングで調理したとは思えない!」という感想がありました。
先週(2022年6月19日〔日〕)、北陸地方で震度6弱の地震が発生しました。
もしものときに備え、日頃から対策をしておくことが大切です。
そして、ぜひこちらの料理も参考にしてみてください。
■応用栄養学実習 授業紹介一覧
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