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食物栄養学科2年生前期に開講している「臨床栄養学実習」の授業を紹介します。
臨床栄養学実習は、栄養・食事のとり方で病気を治したり治療をサポートしたりする食事療法に基づいて、実際に献立を立てて調理を行う科目です。
いくら治療のためとはいえ、食事はおいしくなければ食べてもらえず、食べてもらえなければ食事からの治療効果は望めません。栄養素やエネルギーに制限があってもおいしい食事を考えるのは大変ですが、栄養士としての腕の見せどころでもあります。
この日は脂質異常症や肝臓疾患、胃腸障害の方に適応する『脂質コントロール食』という脂質を抑えた献立を調理実習しました。各自が考えた献立からグループごとに代表献立を選び、1日分の献立を調理します。どんな献立にしたのか、脂質を減らすためにどのような工夫をしたのかなどグループの代表者が発表し、その後は試食して舌でも確認します。
みんなで協力して1日分の献立を調理 調理した献立と工夫点をみんなの前で発表
「脂質を減らしたらエネルギーも減ってしまい、指示栄養量に合わせるのが大変だった」
「肉の部位を変えて脂質を落としたり、みそ汁の具にじゃがいもを足してエネルギーを上げたり、食材の使い方が難しかった」
他の人の発表を聞いて自分には思いつかなかった工夫点に気づいたり、制限があってもおいしく食べられることを知ったりと学習成果もいろいろあったようでした。
次回は最も苦労した『たんぱく質・ナトリウムコントロール食』です。食で対象者の健康をサポートできる栄養士を目指してがんばりましょう!
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