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2023(令和5)年8月、手がけている研究活動の一環でベトナムに行ってきました。今回の訪越の目的のひとつが、技能実習生のふるさと訪問です。 多くの技能実習生は、ハノイやホーチミンのような都会ではなく、地方の出身です。 前々から地方を訪問して、食を含む文化の様子、家族観や介護観についてより深く理解したいと思っていました。 よくやく念願が叶いました。
今回はタイグエン省のダイトゥー県を訪ねました。タイグエン省ハノイ市に隣接し、ベトナムの北部山岳地帯で、ノイバイ国際空港から50km、中国国境から200km、ハノイ市から75kmの距離にあります。タイグエン省は茶畑が多く、茶畑の面積と生産量は国内トップです。
私が滞在したダイトゥー県は、タイグエン市からは25㎞離れており、緑豊かな山々に囲まれた集落が見られました。ヌイコック湖は観光名所となっていて、日本の風景にどことなく似ていますが、バナナの木がある点はやはり日本とは違いますね。
ベトナムの家族の絆の強さは、過去の技能実習生へのインタビュー調査にて理解していましたが、実際に技能実習生のご家族とともにいますと、それを実感する場面が多くありました。また、家族のみならず親戚との絆の強さも実感しました。それらの絆の強さが、敬老思想を根底に"家族介護"という価値観に繋がっていると理解しました。現在、ベトナムは高齢社会に進んでいますが、高齢者施設のニーズは、ハノイやホーチミンの都市部にあり、地方においてはまだ少ないと感じました。
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