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第51回 幼児教育研究会を開催しました

2024年07月16日幼児教育学科

 2024(令和6)年6月22日(土)、「子どもの最善の利益と質の高い教育」―こどもまんなか"保育"の実現に向けて―を主題に、第51回幼児教育研究会を、本学E館とG館体育館を会場として開催しました。  

 午前中に「小学校教育との連携・接続の充実を目指して」、「基本動作から学ぶ安全な幼児の身体活動」、「多様なニーズのある子どもの保育」をテーマに3つの分科会を行いました。

 午後には、「自発的な『遊び』を通しての保育」をテーマに、講演・意見交換を実施して研修を深めました。  

 本学学生と、県内外の幼児教育関係者合わせて、約170名が参加しました。

本学E館会場

本学E館会場

●第一分科会 「小学校教育との連携・接続の充実を目指して」

座長:四杉 昭康(本学教授)

話題提供:南田 理沙 氏(福野青葉幼稚園)

浦谷 果奈 氏(入善町立さわすぎ保育所 現:入善町立こあら保育所)

 幼児教育から小学校教育へ、教育の連続性・一貫性を確保するためにどのように連携しているのか、2つの園から事例を発表していただきました。事例を手がかりにして、参加者全員でグループ討議を行い、接続のあり方について考える機会となりました。

話題提供のようす

話題提供のようす

参加者同士のグループ討議

参加者同士のグループ討議

第一分科会参加者の感想
  • 県幼児教育センターや大学教員、園長先生や保育教諭など様々な立場の方とグループになり、討議することができたので、貴重な機会になりました。

  • 他市町の幼小接続の取り組みを聞くことができて、良かったです。

●第二分科会 「基本動作から学ぶ安全な幼児の身体活動 ー幼児の自主性を尊重した身体活動の提案ー」

座長:塩見 一成(本学講師)

話題提供:橘 秀和 氏(射水市体操協会)

蒲原 達也 氏(特定非営利活動法人こすぎ総合スポーツクラブきらり)

 子どもたちの健やかな成長をサポートするために、子どもの運動(動き)について、体育館で実技を踏まえて行いました。

下半身を総合的に鍛える「しこ踏み」

下半身を総合的に鍛える「しこ踏み」

体幹を強化

筋肉のバランスを整え体幹を強化

第二分科会参加者の感想
  • 自分の身体で体験しながら、保育での活動の進め方や、身体の使い方のポイントを学ぶことができたので良かったです。

  • 運動の指導の仕方がわかりやすく、子どもへの伝え方も知ることができました。

●第三分科会 「多様なニーズのある子どもの保育」

座長:河﨑 美香(富山国際大学 准教授)

話題提供:池田 奈津 氏(萩浦保育園)、奥野 香奈子 氏(西田地方保育園)

 2つの実践事例をもとに、参加者全員で対話しながら、インクルーシブな保育を推進していくための方途を探りました。

話題提供のようす

話題提供のようす

グループ討議

グループ討議

第三分科会参加者の感想
  • 保育現場の悩みや課題について、様々な立場の先生方と意見交換し、新しい視点をもつことができました。今後も、園でチームとして子どもたちに関わっていけばよいことを学び、励みになりました。

  • 意見交換が活発で、自分の保育を振り返り、考えながら参加することができました。

●講演・意見交換 「自発的な『遊び』を通しての保育」

講師:戸田 雅美 氏(東京家政大学 教授)

 

 子どもがわくわく遊ぶからこそ育つ保育について、具体的な「遊び」の姿の事例をたくさん交えてお話しいただきました。

東京家政大学教授 戸田 雅美 氏

東京家政大学教授 戸田 雅美 氏

講演会場のようす

講演会場のようす

フロアからの質問に応じる戸田先生

フロアからの質問に応じる戸田先生

講演・意見交換参加者の感想
  • 具体的な事例をもとに、保育者の役割や子どもの学びについて教えていただきました。とても分かりやすく、すぐに現場で生かしていきたいことばかりでした。子どもが意欲をもって関わろうとするような環境の工夫を行っていきたいと思いました。

  • 戸田先生の一言一言が印象的でした。写真を交えて、遊びの展開や保育者の援助の仕方がとても分かりやすかったです。

 今回、研究会に参加してくださいました皆さまをはじめ、本学園ならびに本学科の教育活動に理解とご協力をいただいている皆さま方に深く感謝申し上げます。