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専攻科食物栄養専攻では、2年次前期に「応用栄養学特別実習」を開講しています。この実習は、1年次の「栄養学特論Ⅱ」で学んだライフステージ別の栄養管理に基づき、実際に調理や献立作成、栄養教育を実施する授業です。
2024(令和6)年6月27日(木)、模擬料理教室1回目のテーマは「災害時における栄養と食事」です。
災害初期を想定し、生鮮食品が手に入らない場合でのメニューとし、「ポリ袋クッキング」をテーマに実施しました。メニューは、「ご飯」「麻婆高野豆腐」「切干大根のリンゴジュースサラダ」「いわしのトマトスープ」「乾パンかりんとう」です。
ポリ袋クッキングとは、耐熱性のポリ袋に食材を入れ、袋のまま鍋で湯煎する調理方法です。工程がシンプルで調理が簡単な上、袋ごとに違う料理を一度に作れるので、時短テクニックとして普段からも役立ちます。また、加熱に使った水が汚れないので再利用ができる、袋に入れたまま食器によそえば食器を汚さずに食べることができるなどのメリットがあります。この調理方法は農林水産省でも推奨されています。
授業風景1
授業風景2
授業風景3
授業風景4
「ご飯」は、日本人の主食の中心であり、米に多く含まれるでんぷんは分解されると糖分に変わり、体を動かすエネルギーとなります。ポリ袋を利用することで非常時でも簡単にごはんが炊けます。
「麻婆高野豆腐」は、高野豆腐とレトルトのもとだけででき、食べ応え十分なおかずになります。ご飯と合わせれば麻婆丼としておいしく食べることができます。
「切干大根のリンゴジュースサラダ」では、切干大根を水で戻すのではなく、リンゴジュースで戻すことによって酸味を活かしたおいしいサラダを作ることができます。加える具材も好みに合わせて変えることでアレンジも可能です。また、火を使わず、ポリ袋に材料を全て入れ、混ぜ合わせるだけなので簡単に作ることができます。
「いわしのトマトスープ」は、いわしに含まれるDHA・EPAなどの栄養素に加え、トマトジュースを使用することで野菜が手に入らない災害時でもビタミンを手軽に摂取することができます。
「乾パンかりんとう」は、非常食の王道乾パンをかりんとう風にアレンジしました。そのままでは食べづらいという方や甘いものが好きな方におすすめです。
学生からは、「簡単に作れておいしかった!」「家でも作ってみたい!」という感想がありました。
もしものときに備え、日頃から対策をしておくことが大切です。
そして、ぜひこちらの料理も参考にしてみてください。
できあがった料理
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