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食物栄養学科1年生の授業科目である「食品学実験」では、食品の基本的な分析方法を学びます。
高校までで、実験をほとんど行って来なかった学生も多いので、基本中の基本から解説しています。3~4人のグループになって、協力しあいながら実験を行っています。
今回は、インスタントラーメン中の脂質量を分析します。脂質を抽出するのに時間がかかるので、2週に分けて、2回の実験で行っています。1年1組は、2023(令和5)年6月21日(水)と6月28日(水)に、1年2組は、6月30日(金)と7月7日(金)に授業を実施しました。
①1週目の授業では、まず、分析しやすいように、インスタントラーメンを細かく潰して、サンプルとします。
②ろ紙でできた丸い筒(円筒ろ紙)にサンプルを10g程度いれます。
③ソックスレー抽出器を使用して脂質を8時間抽出します。今週はここまでです。
④2週目の授業です。抽出した油脂中のエーテル(有機溶剤試薬)をエバポレーターで除去し、乾燥します。
⑤油脂が抽出できたので、重量を測定します。あらかじめ測定したビンの重さを引くと、インスタントラーメン中の脂質量を測定することができます。乾燥したインスタントラーメン中には、脂質が17%含まれていることが分かりました。
白く固まって見えるのが、脂質です。一般にインスタントラーメンは、固形状の油脂であるパーム油を用いてフライをして作ります。
初めて脂質量の測定を体験した学生は、「ソックスレー抽出器やロータリーエバポレーターなどの知らない機器を使って実験するのが面白かった」と感想を述べていました。
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