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2023(令和5)年6月24日(土)、「子どもの最善の利益と質の高い教育」―安心感と自己発揮を支える保育実践―を主題に、第50回幼児教育研究会を、本学E館と付属みどり野幼稚園を会場として開催しました。
午前中に「子どもの主体性が発揮できる保育とは」と「みんなで考える『気になる子の保育』事例検討会」をテーマとして2つの分科会と、「一人一人の興味・関心からつながる保育へ」をテーマとした付属みどり野幼稚園の公開保育を行いました。
午後には、「逆境に強い子どもを育てる」をテーマに、講演・意見交換を実施して研修を深めました。
本学学生と、県内外の幼児教育関係者合わせて、約250名が参加しました。
●第一分科会
「子どもの主体性が発揮できる保育とは ―園生活における行事の見直し―」
座長:難波 純子(本学准教授)
話題提供:杉浦 加奈 氏(大島つばさ保育園)、鍋谷 須美子 氏(西田地方保育園)
子どもの主体性が発揮される園行事の在り方について、2つの園から事例を発表していただきました。事例を手がかりにして、参加者全員でグループ討議を行い、保育を見つめ直す機会となりました。
話題提供のようす
参加者同士の意見交換タイム
●第二分科会
「みんなで考える『気になる子の保育』事例検討会」
座長:嶋野 珠生(本学准教授)
話題提供:坂東 葉月 氏(水戸田保育園)、鴨川 真衣 氏(定塚保育園)
2園の保育者から事例を提供していただき、参加者全員が参加して質疑応答をしながら状況を理解し、事例に取り組むヒントやそれぞれの明日の保育へのヒントを見つけました。
座長:嶋野准教授(写真中央)
事例検討会(PICAGIP法)
参加者の知恵と経験を引き出して共有します
●公開保育
「一人一人の興味・関心からつながる保育へ」
付属みどり野幼稚園 4歳児・5歳児クラス
日々の生活の中で抱く興味や関心を遊びに取り入れる子どもたちの様子や、それを実現する保育者のかかわりの様子から学びを深めました。
園庭で活動する5歳児
●講演・意見交換
「逆境に強い子どもを育てる」
講師:榊原 洋一氏(お茶の水女子大学名誉教授)
未来を生きる子どもたちは、私たち大人がすでに知っていることを学ぶだけではなく、予見できない逆境を生き抜く力を身につけなければなりません。逆境を経験しても、そこから立ち上がる柔軟な力はどのように育まれるのか、最新の知見や研究を交えてお話しいただきました。
●第50回特別企画 保育・幼児教育の卒業生座談会
「今、子どもたちのためにできること~富短幼教が発信してきたもの」
本学の創立60周年と、第50回幼児教育研究会を記念し、直近約10年本学幼児教育学科でお世話になった恩師をお招きし、過去―現在―未来の保育について語り合いました。
卒業生のみなさまと懐かしい先生方を囲んで
会話がはずみます
富山短期大学幼児教育学科には、50年以上にわたって培ってきた保育者養成校としての社会的信頼があります。
今回、研究会に参加してくださいました皆さまをはじめ、本学ならびに本学科の教育活動に理解とご協力をいただいている皆さま方に深く感謝申し上げます。
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