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【授業紹介】食品学実験(糖の定性試験)

2022年07月06日食物栄養学科

 食物栄養学科1年生の前期では、化学実験の基本と食品を化学的に理解するため、「食品学実験」を行っています。

 今回は、「糖の種類」をテーマに実験を行いました。

 実験の説明が終わったら、グループごとに実験開始です。

 サンプルA、B、C、Dの4つがあります。一つは水だけですが、他の3つには、3種類の糖質(ぶどう糖、スクロース(砂糖)、でん粉)が溶けています。

 3つの化学反応実験を行い、色の変化からサンプル中の糖質を明らかにしていきます。

 サンプルは、見た目には違いはありません。

写真1:サンプルA~D.jpg

サンプルA、B、C、D

写真2:各サンプル採取.jpg

試験管に各サンプルを採取して
反応実験の準備をしている様子

 まずは、実験①:セリワノフ反応です。

 写真の通り、1本だけが赤く反応しました。

写真3:実験①の結果.jpg

実験①の結果

 続いては、実験②:バーフォード反応です。

 写真では少し分かりづらいのですが、一番右の1本だけ赤い沈殿ができました。

写真4:実験②の結果.jpg

実験②の結果

 最後に、実験③:ヨウ素でん粉反応です。

 でん粉液にいれると青く変色する有名な反応です。

写真5:実験③の結果.jpg

実験③の結果

 反応結果から、各サンプルに含まれる糖の種類を考察します。

 実験が終了したら、器具の洗浄を行い、レポート作成です。

写真6:レポート作成の様子.jpg

レポート作成の様子
(パソコンでレポート作成をする学生もいます)

 学生からは、「バーフォード反応の色の違いが少し分かりにくかったが、他の2つは違いがすぐにわかった。」「反応結果から、4つのサンプルの成分が分かった。」との感想でした。

 このように、実際に体験しながら、糖質の種類を理解していきます。