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専攻科食物栄養専攻では、2年次前期に「応用栄養学特別実習」を開講しています。この実習は、1年次の「栄養学特論Ⅱ」で学んだライフステージ別の栄養管理に基づき、実際に調理や献立作成、栄養教育を実施する授業です。
今回のテーマは、「嚥下食」です。
高齢者の食事では不足しがちなエネルギーやたんぱく質を補うことで、低栄養を防ぐことが大切です。また、生活習慣病予防のために食塩の摂り過ぎに注意が必要です。
今回は、「高齢者が食事をする際に気を付けてほしい栄養素」と「常食から嚥下調整食2(ピューレ・ペースト・ミキサー食)に展開する方法」について学ぶことを目的に、料理教室を行いました。嚥下食調整食2とは、食事を口の中でまとめる力があり、のどに送り込む力のある方が食べることができる食形態です。
考案した献立は、「ご飯」「野菜たっぷり豆乳スープ」「ケチャップ炒め」「マヨネーズ和え」です。
主食、煮物、炒め物、和え物をミキサー食に展開する方法を学んでもらうことを目的としたため、調理工程が少ない簡単なメニューにしました。また、常食から展開することで、家庭内で嚥下食用に別のメニューを考える必要がなく、手間が省けます。
実習では、とろみ調整食品のスベラカーゼとミキサーを使用したゼリー食の作り方について、動画を用いて紹介しました。
嚥下色に展開した食事
スベラカーゼを使うときのポイント
・均一によく混ぜること。
・よく加熱(70℃以上)にすること。
・スベラカーゼライトは少し固まるのに時間がかかること。
・牛乳などのカルシウムを含む食品の一部では、ゼリーの固さが均一になりにくくなる場合があること。
学生からは「メニューが簡単で他の食材への応用もしやすいと思った」「ミキサーによる常食からの展開の様子が分かりやすかった」という感想がありました。
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