2020(令和2)年9月26日(土)と27日(日)の両日、経営情報学科の東野ゼミに所属する1、2年生26名が学外授業の一環として、小杉まちづくり協議会が主催する「旧北陸道アート in 小杉」で古本市を開催しました。
今年の古本市の会場は、小杉展示館の近くでした。この周辺ではスタンプラリーや街道名所めぐりが行われていました。隣の会場では、お茶とコーヒーを無料で配布しており、休憩に寄った方々が古本市に訪れることもありました。
今年で3回目の開催となった学生たちの古本市は、富山ユネスコ協会青年部(責任者:池上 勁 氏)の協力を得て実施しました。池上 氏のお話しでは、今年は人通りの多い場所を会場として開催できたため、3年間でも一番成功した年と言えるそうです。
古本市会場(1日目)
PRを兼ねてスタンプラリー参加(2日目)
古本市の企画から実施までを振り返ると、ゼミの学生が全員で話し合って実施計画を立て、7月に販売する古本の選書を行いました。
当日は、計画とは異なる事柄も発生しましたが、対応力を発揮して対処することができました。
準備段階から自分たちで計画を立てて最後までやり切ったことで、学生たちは、ひとつの物事を成し遂げた実感を得られ、自信につながったようです。
選書(7月)
旗づくり(9月)
テレビCM撮映(9月)
【 学生の感想 】
- 初めて選書をしてみて、数多くある文庫本、新書、絵本、雑誌などから30冊選ぶことの難しさを感じました。どれが良いのかを悩んだり、迷ったりしたため、興味を持ったタイトルで選んでみることにしたところ、自分がどのようなことに興味を持っているのかを発見をすることができました。
- 古本市会場の準備をして本を並べた直後に、お年寄りから子どもまで多くの方々が訪れてくれました。気になった本を手に取ったりしながら見て回り、買っていただいたときはとてもうれしかったです。古本をとおして、様々な人と関わることができたと思います。
- 古本市が始まってから、誰がこの古本市に立ち寄ってくれるのか?どんな本を買っていくのか?本以外にも何かを買っていくのか?などが気になって、お客さんを観察していました。親御さんと古本市に来場された小さい子どもたちには、店の前にあるマスクが目に留まるようで、マスクは1日目の午前中に5枚以上は売れていたようでした。マスクが集客効果を高め、古本市の中まで入ってきてくれた子どもたちが、本を見てくれて、購入までつながることも結構あったため、良い試みだったのではないかと思います。
- 古本市では、単に古本を売るだけだと思っていましたが、実際にはそれ以上の意味があるように感じました。「こうした方が分かりやすい」、「こっちの方が見栄えが良い」といった発想や工夫は、実際に体験しなければ身につかないと感じました。この古本市は、とても大切な経験となりました。
- お客さんが入ってこられたときは、子供からお年寄りの方まで、並んでいる本を真剣に見ている様子を近くで見ることができ、貴重な体験をすることができました。数多くある本の中から、自分に合うもの、興味があるものなどを、ぜひ見つけてほしいと思いました。
- 売り上げ記録を見ると、今年は買ってくださった人数も冊数も最も多く、とてもうれしかったです。また、CDやポーチなど、古本以外の商品を複数販売しましたが、買ってくださった方がおられたので、来年も置いてみたらいいのではないかと思いました。初めてのレジ体験はとても良い経験になりました。来年も楽しみです。
【 担当教員から 】
より多くの人に古本市を知ってもらうために、チューリップテレビでのCM撮影にも挑戦し、少し不安な表情もみえましたが、「やり遂げた!」という達成感があった様子で、学生たちの成長を感じた催しでした。