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厚生労働省が策定している「日本人の食事摂取基準」の2020年版に、本学の教員などが共同で著した学術論文が参考文献として引用されました。
「日本人の食事摂取基準」は、健康増進法に基づき、国民の健康の保持・増進を図る上で摂取することが望ましいエネルギー量と栄養素量の基準を示すもので、5年ごとに改定されています。
引用された学術論文は、次の2件です。論文の共同著者として、本学から竹内 弘幸 教授、田淵 英一 教授、稗苗 智恵子 教授、大森 聡 准教授が名を連ねています。
左から、竹内 教授、田淵 教授、稗苗 教授、大森 准教授
本学食物栄養学科では、竹内 弘幸 教授を中心にして、「トランス脂肪酸の安全性」に関する研究を行っています。
トランス脂肪酸は、マーガリンやショートニングなど加工した油脂に多く含まれる脂肪酸の一種で、過剰に摂取すると血中コレステロールが増加して、動脈硬化症のリスクが高まることが知られています。特に、トランス脂肪酸を大量に摂取してきたアメリカでは、大きな社会問題となっています。
竹内 教授らは、日本人のようにトランス脂肪酸の摂取量が低い場合には、血中コレステロールに大きな悪影響を及ぼすことがないことを、ヒトを対象にした試験を実際に行って、その研究成果を論文として発表してきました。
竹内 教授は、「社会的に意義のある研究ができ、大変うれしい。今後も、意義ある研究を続けていきたい。」という、喜びと今後の意気込みを語りました。
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