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2019(令和元)年12月17日(火)9:10から、本学D206教室で「介護福祉論Ⅱ」の特別講義「富山県の災害について」を実施しました。
この特別講義は、講師に富山県総合政策局広域消防防災センター長の 岡本 達夫 氏をお招きして「災害」について深く理解したうえで、防災について考えることが目的です。
講義では、イントロダクションとして、2011(平成23)年に起きた東日本大震災、2016(平成28)年の熊本地震、2018(平成30)年の北海道胆振東部地震・豪雨・台風などを例に挙げ、近年に多発している想定外の大規模災害について、お話しいただきました。
続いて、高度差4,000mの豊かな自然に恵まれた富山県での災害について、江戸時代の安政の大地震から現代までの状況についてお話しいただくとともに、これから想定される地震・津波の可能性、大雨・土砂崩れ・台風などの風水害、高波、豪雪、フェーン現象による火災や原子力災害などの災害について、詳しく説明いただきました。
災害時、ハザードマップや気象情報を確認すること、「自助」「共助」「公助」といった行動、災害に備えて日頃から訓練や準備をしておくことの重要性、そして介護福祉士が災害支援活動で大きな役割を果たしていることなどを教えていただきました。
演習では、コメンテーターとして教官の 笹原 氏に参加いただき、「介護専門職として災害への備えはどうあるべきか」と、「DWATとして派遣された場合、自分達はどう取り組むか」の2点について、KJ法を用いてグループワークを行い、まとめ、発表をしました。
【 DWATとは 】
災害派遣福祉チームのこと。都道府県単位で介護福祉士や社会福祉士、介護支援専門員など所属する団体や施設から派遣され、災害時に避難所において福祉的な視点の支援を行う。
【 KJ法とは 】
データなどをカードに記述していき、カードをグループごとにまとめて図解しながら、アイデアまとめていく手法。
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