2019(令和元)年11月13日(水)、健康福祉学科1年生の「基礎実習」報告会を開催しました。
「基礎実習」は、福祉施設の利用者の生活と介護職員の活動を見学・体験して生活支援技術についての理解を深めることを目的とした健康福祉学科1年生を対象とした授業科目で、入学後初めてとなる学外実習です。
今年は、8月19日(月)から10日間にわたって学生たちが実習に臨んでおり、学びの成果の報告集を作成したうえで報告会で発表しました。
多くの1年生は、実習開始からしばらくの間、不安や緊張のため、思うように行動できなかったようです。しかし、少しずつ利用者の方との円滑なコミュニケーションが取れるようになっていったようで、実習で体験したことによって初めて理解できたことなどを発表していました。
今回は、報告会の会場を3か所に分けて設置しました。各会場には、2年生が分かれて参加し、前年の経験を思い出しながら感想、意見や質問を積極的に伝えていました。
【 1年生の感想 】
- 発表をして、10日間の実習を振り返ることができました。実習で嬉しかったこと、注意されて挫けそうになったことなど、とても印象に残っています。他の人の発表を聞いて、利用者の方々の多様な生活を理解することができました。
- 発表時に、とても早口で話をしてしまったと感じました。聞いている人にとって、聞き取りにくい点があったと反省しています。「相手に伝える」ことを意識し、分かりやすく伝えることが重要だと気づきました。2年生からのアドバイスは具体的で、これからの実習にも役立つ内容だったので、とても励みになりました。
【 2年生の感想 】
- コミュニケーションで苦戦した内容の発表が目立ちましたが、糸口を見つけるために工夫した様子が感じられました。コミュニケーション技法のひとつである閉じた質問や開いた質問を展開するなど、努力していた様子が伝わってきました。
- 2年生は最後の実習を終えたばかりです。自分もコミュニケーションを苦手としていましたが、現在は利用者のちょっとした言動から「何でだろう?」と疑問に感じることが増えてきました。これは、目の前の利用者のことを理解しようとする姿勢が身についてきたということだと思います。1年生の発表を聞いたことで、自分の成長についても実感することができました。