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バリアフリー教室 in 富山短期大学 幼児教育学科

2019年11月08日幼児教育学科

 2019(令和元)年1029日(火)、幼児教育学科2年生保育相談支援の授業の中で、国土交通省北陸信越運輸局と富山地方鉄道にご協力いただき「バリアフリー教室」を開催しました。

 2006(平成18)年12月に施行された「高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律(通称:バリアフリー法)」で、高齢者や障害者等の自立した日常生活や社会生活を確保ために、公共交通機関、道路、路外駐車場、公園施設、建築物の構造や設備を改善するための措置を講じることが定められています。

 そして、このバリアフリー法が「共生社会の実現」と「社会的障壁の除去」を明確化して2018(平成30)年に改定されました。子どもや妊産婦なども含めた全ての人が、"生き生きと行きたいところに行ける"ことが目的とされています。

 幼児教育学科の学生は、保育・幼児教育分野への学びを中心に学んでいますが、広く福祉という観点から高齢者や障がいのある方への支援についても体験と実践をとおして学んでいます。

さて、バリアフリーとは?.JPG

さて、バリアフリーとは?

 車いすの体験では、支援する方の視点と支援を受ける方の視点の両方を感じることができました。

 実際に体験したことで、「車いすの方を見かけたら『何かお手伝いできることがありますか?』と、声をかけてみようと思いました。」という声が聞かれました。

 この思い、このひと声が、まさに「心のバリアフリー」です。

はい、足をあげてくださいね。コミュニケーションが大切.JPG

「はい、少し足をあげてくださいね。」コミュニケーションが大切です。

バスには車いすを固定するベルトがあることを知りました。.JPG

バスには車いすを固定するベルトがあることを初めて知りました。

バスを待つのも体が冷える.JPG

バスを待つ時間は、体が冷えることも体感しました。

車いすの方の目線で学内を。.JPG

車いすの方の目線で学内をまわってみました。

身体の大きな人を支援するには、力が必要

身体の大きな人を支援するには、力が必要です。

 高齢者疑似体験では、疑似体験セットを装着して「重い」、「腕が曲がらない」、「耳が聞こえづらい」、「視界が狭い」などの状態を体感して理解することができました。

 体験セットを身につけた状態で階段の上り下りをすることは、想像以上に大変だったようで「こんなに大変なら、外に出たくない。」という気持ちにまでなったようです。

 このような体験が、相手の立場に立って理解しようとする「共感的理解」につながっていきます。

高齢者疑似体験でハイポーズ

高齢者疑似体験中の集合写真

階段の上り下りは、本当に一苦労だ。.JPG

階段の上り下りは、本当に大変でした。

 これからの保育施設が地域に開かれた人と人をつなぐ拠点となり、学生たちが多様なニーズに応えられる保育者となっていくために、富山短期大学ではこれからも知識と技術を磨く保育者養成に努めていきます。

 また、今回のバリアフリー教室は、チューリップテレビのニュース番組として取り上げていただきました。

 本学の教育にご協力いただきました皆さまに、感謝申し上げます。ありがとうございました。