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大学コンソーシアム富山で「とやまの食文化」を開講しました

2019年09月27日地域連携センター

 2019(令和元)年9月9日(月)、11日(水)、12日(木)の3日間、大学コンソーシアム富山の共同授業科目「とやまの食文化」を開講しました。

 最初は、多くの大学等から集まった学生たちが、お互いに緊張している様子でしたが、回を重ねるごとに会話が弾み、交流も深まりました。

 受講生の中には長野県、新潟県、岐阜県などの富山県外出身者が全体の2割程度含まれており、富山県の食文化を理解していただく機会になりました。また、富山県内出身の学生たちにとっても「とやまの食文化」を再発見する機会になったようです。

 初めて本学で開講する共同授業科目でしたが、充実した密度の濃い授業を展開することができました。

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 大学コンソーシアム富山では、富山県内の大学・短期大学・高等専門学校の高等教育機関が、教育水準の向上を図るため単位互換協定を結び、学生が他の大学等の授業科目を履修し、修得した単位を在籍する大学等の単位として認定しようとする制度を設けています。

 共同授業科目の中には、特色ある授業科目や所属する大学等には無いユニークな授業科目が提供されているため、学生たちは知的な関心や興味に応じた授業が受講できます。

 「とやまの食文化」は、平成31年度前期 夏季集中講義のひとつで、2名の外部講師と本学の3名の教員が講義を行い、富山の恵まれた農水産物を知り、その食材を用いた調理実習や食品製造工場を見学することにより、富山の良いところを発見することくぉ学習目標としています。

 富山県内の高等教育機関から34名(富山大学3名、富山県立大学8名、富山福祉短期大学1名、富山高等専門学校3名、富山短期大学19名)の学生が受講されました。

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第1回 ガイダンス・とやまの食文化総論
講師 深井 康子 教授

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第2回 とやまの魚、そのおいしさの秘密と健康性
講師 竹内 弘幸 教授

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第3回 かまぼこ作りの体験
色鮮やかで見た目も楽しく蒸し上がったかまぼこ

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第4回 かまぼこの歴史と展示見学
講師 株式会社梅かま 高野 降司 氏

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第5回、6回 調理実習
講師 深井 康子 教授

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第5回、6回 調理実習
調理実習を終えた食事風景

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~ 調理実習の献立 ~
みょうがずし
魚のすり身汁
白エビのかき揚げ
かぶらごき
やきつけ

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第7回 砺波地域の食文化と伝承料理
講師 農家レストラン大門・食の匠 境 嘉代子 氏

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第8回 ワークショップ

 授業では、先人の知恵により育んできた食文化について、地形や自然環境を学習しながら食体験や調理実習をとおして理解を深め、「とやまの食文化の魅力」と「次世代にとやま(地域)の食文化をどのように発信していったら良いのか」をワークショップで、8つグループのごとに自由に意見を交換しながら熱心に考えました。

【対象層を想定して考えた各グループの意見】

幼児・小学生 対象
  • 親子参観や親子料理教室で郷土料理を取り入れる。

  • たよりを作り、保護者向けに「とやまの食文化」を発信する。
中高生 対象
  • SNSで「とやまの食文化」の魅力を発信する。
若い世代 対象
  • 里帰り体験をとおして、「とやまの食文化」を知ってもらう機会を設ける。

  • おしゃれなカフェなどで提供し、「とやまの食」に興味を持ってもらう。

【 受講者の感想 】

  • 県外から富山県に来たのですが、富山の食文化に触れる機会がなかったため、良い機会になりました。他大学の方とディスカッションや調理をすることができたので、とても楽しかったです。富山に暮らすあと2年半が更に面白くなりそうだと感じました。

  • 見学や実習など体験型の授業も多く、とても楽しくあっという間の3日間でした。
  • 今まで知らなかった料理をたくさん学ぶことができました。これまで以上に富山について深く理解することができたので良かったです。習った料理を家でも作ってみたいと思います。
  • 受講するまでは考えられなかった、とやまの食文化を広く発信したいという気持ちがとても強くなりました。何か企画やイベントに参加してみたいと思うようになりました。

  • 和食について調べてみようという機会はあったのですが、とやまの食文化について調べる機会はあまりなかったので、良い話を多く聞かせていただき楽しかったです。

 今回の体験や学びをとおして、和食を次世代に伝承していくこと、すなわち「伝承」がキーワードだと感想に書かれていました。この講義の最初の目的が伝わっていたと思っています。若い世代が「とやまの食文化」の講義をきっかけに、地域の食文化の魅力を発信し、次世代に伝える原動力になってほしいと願っております。