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2019(令和元)年7月6日(土)、富山第一銀行本店で、公益財団法人富山第一銀行奨学財団の研究成果発表会が開催されました。
発表会では、各大学等の研究成果が発表され、本学からは食物栄養学科(専攻科食物栄養専攻)の 田淵 英一 教授が平成31年度助成研究「地域住民の脳トレーニング普及推進による認知症予防対策」について発表しました。
<研究成果発表概要>
認知症者は年々増加しており、その対策が社会的にも求められているが治療法がないのが現状である。脳は身体と同様に「使った機能は強化され、使わない機能は退化する」を基本コンセプトとして様々な脳部位を刺激してシナプスを増加させて脳内回路を増やしていくことが脳トレーニングで提唱されている。脳トレを含む学習療法を認知症予防に取り入れる施設も全国的に増えており、その有用性も報告されている。
本研究者は、平成20年度より富山県社会福祉協議会および富山県内自治体社会福祉協議会と共同で富山県内各自治体で「脳トレリーダー養成講座」を開設して脳トレリーダーを養成して脳トレ活動拠点である「脳トレクラブ」を設立して"地域脳トレリーダーによる地域住民高齢者を対象とした定期的脳トレ講座"を実施している。
現在、富山市、高岡市、砺波市、射水市、黒部市、高岡市福岡町、富山市立山町、氷見市、滑川市、小矢部市の10か所に脳トレクラブが設立され(今年度は富山市八尾町で講座が開講予定)、会員数は約200人まで増加している。将来、他府県と比較して、認知症発症率が低くなれば脳トレーニングの効果といえるのではと考えている。
研究の流れ
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