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健康福祉学科の専門科目「総合的研究」は、卒業研究にあたる授業科目です。
福祉専門職に求められる研究態度や、自己研鑽・自己啓発の能力を養い、高齢者や障害者の抱えている課題、地域の課題解決に取り組み、介護福祉士としてのあり方などへの理解を深めることを目的とし、学生たちが興味・関心のあるテーマに対して、1年後期と2年前期の約1年間にわたって調査・研究を行い、成果結果をレポートにまとめて、2年後期の報告会で発表を行います。
今回、スポットをあてる学生たちは、「買い物弱者問題」について調査・研究をしています。
現代では、山間地域のみならず地方都市や首都圏の住宅地や団地に多くの「買い物弱者」が存在しています。
近年、国が行った買物弱者に関する実態調査では、買物弱者を一般に最寄りの食料品店まで500メートル以上離れ、車の運転免許をもたない人と定義したうえで、日本全国の推計700万人が買物弱者となることが報告されました。これは、今後も増加していく見込みであるため、国や地方自治体が対策を検討しています。
学生たちは、全国的に急成長している移動スーパーを利用されている南砺市の高齢者の方々にヒアリング・アンケート調査を行って来ました。
最初に、北陸三県で初めて移動スーパー「とくし丸」のサービスを開始した 株式会社丸圓商店 とくし丸推進事業部 部長 古澤 孝之 様に事業紹介やサービスの特長などを紹介いただきました。
続いて、社会福祉士とケアマネージャーの資格を保有し、高齢者福祉施設で施設長をされていた経歴をお持ちである 山田 氏が運転する「とくし丸」に同行させていただきました。ここでも福祉の視点からの移動スーパーの重要性についてレクチャーをいただきました。
最初、学生たちは、緊張した表情でインタビューをしていましたが、回を重ねるごとに笑顔も出て、ご利用とふれあいながらインタビューを終えることができました。
今回のインタビューにおいてご尽力いただきました株式会社丸圓商店の方々とアンケートにお答えいただいた皆さまに感謝を申し上げます。
11月に実施する「総合的研究発表会」を楽しみにしていてください!!
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