2019(平成31)年1月8日(火)、福祉学科2年生対象の授業「高齢者福祉論Ⅱ」で、光ヶ丘病院 認知症看護認定看護師 林 浩靖 先生に「認知症ケアの取り組みと実践の紹介」のテーマで講義をしていただきました。
林先生は、「その人の人生を知ることの大切さ」「認知症の方の行動の意味を理解することの大切さ」「成年後見制度について」など、現場で起きている具体的な事例を踏まえてお話をいただきました。
また、アセスメント(援助活動に先立って行う分析・評価)を活用した事例検討も行われました。学生たちは、学校で学ぶ「理論」と現場での「実践」を繋ぎながら、認知症ケアについての理解を深めました。
【 学生の感想 】
- 認知症ケアに関する多くのアセスメント方法や捉え方について学ぶことができました。事例検討では、利用者が持っている力を引き出したり、今できていることを継続したりすることができているのかを確認しながらケアプランを立てることの大切さを理解するとともに、視野を広めて考えることの重要性を感じました。
- 認知症の方と接する場合には、自分の関わりによって良くも悪くも相手に影響を与えることが分かり、認知症の方がとった行動の背景を考えることの大切さを理解できました。また、事例紹介に対応するアセスメントシートを見せていただいたので、とても分かりやすかったです。地域の住民からの情報や見守りで、認知症の方が安心して暮らせる場所を作ることの大切さについても、改めて認識しました。
- 先生の「認知症の人は自分の鏡」という言葉が印象に残りました。介護者や周囲の関わりによって認知症への影響が色濃く出るため、暴言・暴力や徘徊などの症状が見えた場合、周囲との関りを見直すことが大切であることが分かりました。今後、介護の現場で働く上で認知症の方と関わる機会があると思います。その際、どのように関わっているのか?どのように関わるべきなのか?などを、常に考えながら支援を行っていきたいと感じました。